「華、満足したか?」
「いやー、満足も満足!大満足ですよ」
寿司を食べ終えて日本酒をちびちび飲むあたし達。
「そうか、良かったな」
「なんかこの前から奢ってもらってばっかで悪いね」
「別に、彼女の華に奢ったりするのは当然だろ?」
白百合蓮はフッと笑う。
「てかさ、あたしたちいつ付き合ったの?」
「は?」
「あたしら付き合ってんの?」
「華、また俺の口から言わせんの?」
「は?」
そもそもだ。
あたし付き合った覚えはない。
バーで飲んで白百合蓮が寒イボ立つようなこと言ったのとかもしっかり覚えてるけど。
でも付き合うことに了承はしてないというか。
今まで突っ込む暇もないくらい突拍子なことしてたから流してたけど。
あたしこいつのこと好きじゃないし。
