しかも会社近くにあるめっちゃ高級寿司の出前だった。
一度食べてみたいと思ってたんだけど高すぎて自分の給料じゃ絶対行きたくないと思ってたのをまさかこんなところで食べれるなんて。
財布から一万抜き取ってこんな金額じゃ絶対足りないだろうと思ったが奢ってもらうのも悪いと思って渡したらいらないと言われた。
この前のバーも奢ってもらったし悪いなと思いつつも、目の前に広げられたお寿司があたしを呼んでる気がしてあいつと向かいの席に座って寿司を食べ始めた。
「華席遠くね?」
「やば!ウニ激うま!」
「いや、人の話聞けよ」
「いくらもうますぎる!!」
「華俺の隣で寿司食ったらもっといいことあるぞ」
ほれほれと言って自分が座るソファの横をポンポンしてる花畑。
その手には最高級の日本酒を持っていて…。
「しょ…しょうがないな、隣座ってやるわよ」
「お前ってほんと動物的だよな…」
軽く悪口言われた気がするけど日本酒に目がないあたしは聞き流してあげた。
優しすぎる。あたし。
「あー日本酒と寿司ってなんでこんなに合うんだろ!!サイコー!!!」
美味しい酒に美味しいご飯。
最高にあたしのテンションは上がってた。
たまにはこいつと居てもいいことあんなとか思ったのは内緒。
