まあ、いい。
これは絶好のチャンス!!!
足でまといがハイエナ達に狙われてる間にあたしはこの戦場で戦利品を手に入れなければならないのだ。
あいつに構ってる暇なんてない!
奴にメールで、一時間後デパートの駐車場にて待つ。
と連絡をし、あたしは人混みの中へと足を踏み入れたのだった。
一時間後…。
ゼェゼェ。
「華、なんかボロボロだな」
あたしの目の前で涼しい顔をして立つ蓮。
ハァハァ。
「どうしたんだ?」
いつぞやの旅行の時みたいな光景を思い出す。
一応戦利品は入手出来た…が…。
思い出すのも怖いくらい揉みくちゃにされたあたし。
おかげで身なりはボロボロ。
戦いの末、息切れも半端じゃない。
なのに目の前のこいつは戦わなかったからか涼しい顔をして、でかいダンボールをひとつ持って立っていた。
なんかうぜえ。
いや、確かに置いていったのはあたしだけど…なんかあたしだけこんなになっててうぜえ。
