ナオ…。



砂浜を歩くナオの背中を見ながら歩くあたし。




ナオの告白を聞いた時、心臓飛び出るかと思った。



ナオの口から蓮が出てくると思わなかったから。



今まで何かとあたしと蓮を、くっつけたがるナオがまさか蓮を好きだったなんて思いもよらなかった。




あたしそんな事も気付かずにサイテーだなほんと。



でもナオは怒ってるでもなく、むしろそのままの状態で居ろよ的なこと言われた気がする。


ほんとに…ほんとにいいのかなそんなんで。




あたしとしては別にあいつの家を出ていくことくらい、どうでもいいんだけど…。



けどこれ以上ナオに聞くのは気が引けて言えなかった。