「え、けどそしたらあたしサイテーな奴じゃん


ナオの気も知らないでずっとあいつの悪口言って、挙げ句一緒に住んでるし…」



「そうね〜」


トドメを刺すと口から魂が抜けたかのようにフリーズしてた。



ほんとうける。




「でもそれは、貝塚くんの得意な少女漫画の世界では最低なヤツって認識されてるだけであって


私と華の間ではそんなことないと思うけど?」


ちょっとしたフォローを入れると。



「どういう事でしょう?」
魂を口の中に戻し込んだ華が聞いてきた。




「簡潔に言うと私は華のことサイテーなやつなんて思ったことないってこと」



頬を赤らめる華。


何故赤らめる?


赤くなる場面あったか?



「でもさ、いい気しなくない?

自分の好きな人が友達と住んでるとか…


あたしがナオの立場だったら絶対嫌だけど…


あたしあいつんち出るよ!」


華の妄想が進みに進みまくって蓮さんの家を出るとか言い出した。