「こうして二人でゆっくりするのなんだか久しぶりだな」
奴は月の方を見ながら言う。
その光景が息を呑むほど綺麗。
「まー蓮仕事忙しいしねあんま家で会わないもんね」
あたしも釣られるように月の方を眺める。
「そう拗ねるなよ、俺が社長引き継いだら今よりもっと華と居る時間が増える」
「拗ねてないけど
あなたいつまであたしといるつもりなの?」
蓮ってたまにあたしと一生一緒にいるみたいな言い方するからたまにあたしも錯覚を起こしそうになる時がある。
こいつあたしと居たいのかなって…。
「いつまでって旦那になるんだから一生だろ?
華頭でもおかしくなったか?」
いつお前が旦那になったのか教えていただきたいですよね。
