「そんなとこぼさっとしてないで入れ」

入口で息を整えているあたしにあいつは部屋へと誘導する。


あー。
やっと空気取り込めるようになってきたわ。



「酒飲むか?」

「うん」

全力疾走したから喉がカラカラで正直飲み物が欲しかった。



奴はビールを差し出す。


「ありがと」


寝ようとしてたのか分からないが蓮が泊まっている部屋は証明を薄暗くしてあった。


窓からの月明かりが部屋に入ってきてとても幻想的な空間。



あたしは蓮の住んでる家の夜景も好きだけどこの風景も自然っぽくて好き。


この明るさとビール。
最高のシチュエーションね。



酒が進みそうだわ。



一人でニマニマするあたし。