ゼェゼェっ。


「華どうしたんだそんなに慌てて」

23時58分あいつが泊まっている部屋についた。



全力疾走したあたしはもうバケモンみたいな見た目になってると思う。

が、身なりを構っていられないとめっちゃ走った…のに…。


この男はしれっとどうしたなんて言い出した。
まさかこいつ自分が呼んだこと忘れたんか!?


だとしたらうぜえウザすぎる!!!


「そんなに早く俺に会いたかったのか」

ゼェゼェ。


息が乱れてなかなか言い返すことの出来ないあたし。


「しかし遅いな。
2分前に着くなんて社会人としてどうかと思う」


ゼーハー。



あー言い返せないのであれば今すぐ殴りたい。


でもさっき走りすぎて既に体がバキバキ。



年なのに準備体操も無しに全力疾走なんてするもんじゃないね…。


明日絶対筋肉痛だわ。