「あ、あれ…?」
ナオからのスマッシュを受けたらあたしのラケットが飛んでいった。
すげー力だなナオ。


「華?俺言ったよな?」
あたしの肩をぐゎしっと掴む蓮。
威圧が…威圧が凄すぎる!!!


「まさか華、貝塚くんのところに泊まりたいからってわざと手を抜いたりしてないよな?」

「し…心底真剣です」

「そんなに俺にお仕置きされたいのか?」

「話に脈絡が無さすぎて突っ込めません」


と言うかあたし足でまといですよね。


ナオは宣言した通り言わずともすげー卓球がうまかった。


蓮もどこで卓球なんてやってたの?ってくらい涼しい顔してナオの激烈サーブを受け返してる。


貝塚くんは足でまといにならないくらいにナオのフォローをしている。


あたしだけ…あたしだけ。
球も見えず打ち返せない!!!
もはや早すぎて何も見えない!!!


いくら蓮が上手くともあたしが足を引っ張り過ぎているせいであたしと蓮のチームが負けている。