あのあと隆弘からメールが来た。

『お疲れ。無事に家に着いた?
 朋花ちゃんは心配なんだよね。
 飴あげるって言われてもついてっちゃダメだからね?』

『分かりました。お母さん。』

『おか……せめてお父さんで!』

 思い出しても笑える。
 頬を緩ませると「んっん!」と未紗に注意された。

 大学の頃はいつも一緒にいたから、メールは連絡事項に使ったかなぁくらいで、こんな楽しいメールやり取りをしてこなかった。
 だからすごく新鮮で。

『次は週末の金曜に行くつもりだから、それまでは遅くなりそうならジムには行かないこと!』

 そんなことを言われて早めに帰れる時以外は行くのを控えるに決まっている。
 なんだか付き合っている頃よりも大切にされてる気がして心が躍った。

 いつも一緒に居過ぎたのは、確かにそうだったのかもしれない。
 心配されていたかなんて分からなくなるないくらい一緒にいたから。