「・・・っ何、するのよ」 意外と強く抵抗されて、美奈子が離れた。 「条件ではキスしてもいいんじゃなかったっけ。何怒ってんの?」 「・・・場所考えてよ。離して」 名残惜しいけど、美奈子の体を放す。 「今日は帰り別だから、ここでしかキスできないじゃん」 「条件2、覚えてんの?」 息切れ気味の美奈子が言う。 ちょっと見られてもいいかな、とか思ってやったんだけどね。 「“ふたりの関係を誰にも言わない”だっけ。以後気を付けるよ」