「・・・ゲームセット!!」 審判の声で我に返る。 自分のグローブを見れば、どれだけの確率だよってツッコミたくなるぐらい見事に、さっき投げたはずの硬球が入っていた。 ・・・すげぇ、運。 全然勝った気がしねぇ・・・。 呆然と空を見上げたら、みぞおちあたりに衝撃。 確認しなくてもわかる、沢藤さんだ。 「ラッキーだったなぁ、亮介!」 「全くもってその通りです・・・」