昨日言われた言葉を思い出しながら登校する。
何をされるんだろう
ビクビクしながら学校に登校すると
「おはよう!りーんちゃん!」
目の前にはわたしが昨日叩いた子がいた
その後ろにはわたしを蹴った子ともう一人がいた

「わたしは はるか!よろしくね!」
そう言い手を出したので思わず手を握る
すると細やかな痛みが襲ってきた

手を見ると血が流れている
「いった!」

はるかはまだ表情を変えない
はるかの手に視線を落とすと複数の画鋲が手にくっついていた

はるかの顔が真顔になり近づいてきたと思うと
低くてドスの効いた声で
「あんまり騒ぐなよ」
というとニコニコした顔に戻り
「ええ!りんちゃんどうしたの!」
と言ってきた
ここで反発したら何をされるかわからない
「な、なんでもない」
そう言った もう痛みなんて忘れてただただ怖かった

必死でその場を後にして保健室に駆け込んだ

あいにく先生が居なかったから
自分で消毒をした。

今思い出すだけでもゾッとするあの声あの顔。

一時限目はサボろうと思って居たがそれはやめて戻った。

チャイムはもうなって居てドアを開けると鋭い目線が体に突き刺さる
少し見てから また授業を再開した。


それからは特に何も無かった。
次の日からはクラスみんなから無視された。 でもそんなのどーってことなかった

このままいじめは終わるんじゃないか?
そう思っていた私が馬鹿だった。