不運にも親友のこはるとクラスが離れた私は新学期早々重苦しい気持ちでいっぱいになった

席に着いたら周りの子達は
わ!今年も一緒だ!!
とかキャッキャはしゃいでいる。

そんな中1人で席に座っている私
あ~寂し

その日はHRと始業式だけだったので早く帰れた

身支度をして教室を出ようと思ったら誰かとぶつかって尻餅をついた

「いった...」

「あ!!私の香水!!ちょっと!あんた!」

「え?はい?」

「あんた!私の香水どうしてくれんの?!」
そう激怒する子の横を見るとガラスが割れ中身が散乱していた

そのせいか少しきつい臭いが鼻をついた

「わ!ご、ごめんない!」

「はぁ?!ごめんなさいって言ったら許されるとでも思ってんの?」

「てか、ずっと座ってないで片付けたら?!」

慌てて掃除用具を取りに行こうとした時キラキラした小さな玉が複数転がっていた
慌ててバッグを確認すると
ない。

そう思った途端に無我夢中でキラキラ光る玉を拾い集めた。

「あんた、何そんなもの拾ってんのよ!」

「そんなものって!」

「そんな安っぽいおもちゃにそんなものって言って何が悪いのよ?ww」

それを聞いた時お腹からふつふつと熱いものがこみ上げて来た。

散らばっていたのは亡き妹がくれた大切なストラップのビーズだった

ビーズを全て集めると無言で立ち上がり そんなもの 呼ばわりした奴の頰を目一杯叩いた。

「は?!何すんのよあんた!」

「あんた!はるかになんてことしてんのよ!」

「これはあんた達に そんなもの 呼ばわりされるようなものじゃないわ!」

「は?あんた誰に歯向かってんのか分かってんのかよ?」

「知らないわよ。まず謝りなさいよ!」

「なんで私たちが謝んなきゃなんねーんだよ!」

そう言われた後お腹に強い衝撃が来た その時は分からなかったが
すぐに蹴られたのだと確信した。

その反動と共にコロコロ私の手からこぼれたビーズを容赦なく踏む

その光景をお腹の痛みに耐えながら見ることしかできなかった。

その後前髪を鷲掴みにされ
「明日から楽しみだね」
そう言い残して帰った彼女たちの笑顔は悪魔のような顔をしていた。