野獣の食事

晃の顔が女の子の顔に近付く。

「…ちょっ…ちょっと…」

女の子の言葉なんて関係ない。

鼻と鼻を近づけながら、晃が呟く。

女の子は呆然と立ち尽くし、顔を背ける事もできない。

「…なんで…君はそんなに可愛いんだい?」

「…なっ…なにいってんだ!お前!…」

女の子の顔はとてつもなく真っ赤だ。

「…なにいってんだ?それは違う。今はオレが質問してんだよ…なんで君はそんなに可愛いんだい?」

ますます顔を赤らめる。

「…そんな…えっー…」

「黙ってたらわかんないよ…じゃー君の名前はなんて言うんだい?」

「…恵美です。」

「…恵美…美しい名前だ…」

晃の瞳が女の子の瞳を深く、そして真っ直ぐに見つめている。

必殺!晃強引レッツゴースペシャル!

女の子は晃の技の餌食になった。

いつのまにか、クスリを買い求めて並んでいた他の女の子達はいなくなっていた。