野獣の食事

…!!!

「なっ!…なにすんだー!!」

晃のキスを無理矢理引き離す女の子。

しかし、晃はその瞳の奥底に、確かに晃に好意を寄せる女の子の素顔を見た。

興奮し、困惑する女の子を、もう一度無理矢理引き寄せキスをする。

今度は最初のキスより甘く長い時間が過ぎた。

しばしの沈黙の後…

「…なんで…なんでこんな…ぶざけんなよ…」

眼をトロンとさせながら呟く女の子。

ここまできたら晃の勝ち。

「…なんで?…なんでだろう?…オレにもわからない…」

女の子の眼を真っ直ぐ見つめながら答える晃。

「ふざけんな!お前誰だよ!」

…なにを言っても晃を見つめる目付きが違う。

「…しいて言えば…君の透き通る瞳に吸い込まれてしまったよ…。罪だね君の瞳は…。」

キザな言葉も晃が言えば案外決まる。

女の子は満更でもない表情をしながら

「…ふざけんな…」

呟いた。