【短】俺様くんにキスの毒





イライラが復活する。



「お前が毒突くのは、照れ隠しだったってことか」



照れ隠しじゃない。

紛れもない本心だよ。



「よかったな、今日1日お前は俺の彼女になれる」



ちっともよくねぇよ。


自分の世界に浸って、「モテるって辛いな」みたいな雰囲気作るのやめてくれない?



「俺と一緒にいたかったなら、最初から素直になれよ」



あたしはいつでも自分に素直に生きてるわ!


だから手紙返したんだろうが。




あーもう、うるさい。

うるさい、うるさい!




「まあ、あんな態度だったから、俺はお前に……」


「黙れ、俺様」




ブチッ、とあたしの中の何かが切れて。


気がついたら、赤城のネクタイを片手で引っ張り、口を塞いでいた。



――あたしの口で。