「クラス違うよね?」
「ああ。俺は隣のクラスだ」
実は、俺様くんが上級生だったらタメ口じゃダメだったかも、って礼儀だけ気にしてたから同級生でよかったよ。
てか、さりげなくあたしの名前を呼び捨てしてるんだけど、どこであたしの名前を知ったんだろう。
怖っ。
「手紙、返したよね?」
「ああ。けど、お前と一緒にいてやる」
「迷惑。帰れ」
いちいち上から目線なのがイラつく。
いてやるって何、いてやるって。
これっぽっちも頼んでないわ!
「俺の名前は知ってるよな?」
普通に無視された。
こいつの耳は都合よくできてるようだ。
「知るわけないじゃん」
あたしも対抗して、営業スマイルで答えてやった。
自惚れるな、ナルシスト。



