なんだ、この女は。


女にこんな対応をされたのは人生初で、怒りよりも好奇心をくすぐられた。



「ふっ、あははは!」



思わず、失笑がこぼれる。



「お前、面白いな」



俺に興味を持たせた女は、お前が初めてだ。


この女が、気になる。




「あんたは面白くないね」

「!?」


真顔で吐かれた毒は即効性で、大ダメージを食らった。



金色の手紙イベントを考えた俺が、面白くないわけがない!




「それじゃ」



茶髪の女子は素っ気なく俺に背を向け、俺の引き留める声をスルーしてこの場をあとにした。