帰り道、2人で手を繋ぎながら、近くの大きな桜の木の元へと歩いた。 暖かい春風が吹き、花びらがひらひらと舞う。 甘い香りが引き立つ中、彼はそっと抱き寄せた。 「ずっとそばにいるから。.........離れんなよ?」 「ヒロさんこそ。...離さないでください。」 ......ずーっと。 そう心の中で付け足して、私は今までで1番の笑顔を浮かべた。