...しょっちゅう...ですか?
「これも仕事と割り切ってますけどね。副社長も出張でなければ、お葬式で良かったんでしょうけど」
そうか。
明日は大事な会議があるからお通夜に出席するんだ。わざわざ北海道から帰って来るくらい大口さんは大切な人だったんだ。
「大口様とはよくゴルフに行かれてましたし、お歳はだいぶ違いますが親しい間柄だったと思いますよ」
「そうだったんですか。私ちっとも知らなくて」
「無理もないですよ。配属数日じゃあ、そこまでは知らなくて当たり前ですよ」
私を気づかってくれているのか、木下さんの声は穏やかだ。
しかし、副社長も大変だな。北海道からとんぼ返りして、また北海道へ帰る。よほどの体力がないと無理かもしれない。
「あと20分位で羽田に着きますから、それまでに酔いをさましておいて下さいね」
ミラー越しの木下さんは相変わらず優しい笑顔だ。
「は...い」
本当に気の抜けない仕事だ。車窓を眺めながら私は改めて秘書の大変さを実感していた。
「これも仕事と割り切ってますけどね。副社長も出張でなければ、お葬式で良かったんでしょうけど」
そうか。
明日は大事な会議があるからお通夜に出席するんだ。わざわざ北海道から帰って来るくらい大口さんは大切な人だったんだ。
「大口様とはよくゴルフに行かれてましたし、お歳はだいぶ違いますが親しい間柄だったと思いますよ」
「そうだったんですか。私ちっとも知らなくて」
「無理もないですよ。配属数日じゃあ、そこまでは知らなくて当たり前ですよ」
私を気づかってくれているのか、木下さんの声は穏やかだ。
しかし、副社長も大変だな。北海道からとんぼ返りして、また北海道へ帰る。よほどの体力がないと無理かもしれない。
「あと20分位で羽田に着きますから、それまでに酔いをさましておいて下さいね」
ミラー越しの木下さんは相変わらず優しい笑顔だ。
「は...い」
本当に気の抜けない仕事だ。車窓を眺めながら私は改めて秘書の大変さを実感していた。


