私は茂田さんと一緒に、総務部へと入る。
「これで臭いを消して」
消臭スプレーを手渡される。
「あ、ありがとうございます」
「副社長から連絡が入ったの。いくらあなたに連絡しても繋がらないって」
ひゃ...やばい展開かも...。
「お香典はこちらで用意しておいたわ」
手渡された香典袋には厚みがある。どうやら諭吉数枚では足りなかったらしい。
「副社長は北海道からこちらへ向かってらっしゃるの。あなたは車で羽田へお迎えに行ってちょうだい」
「帰ってらっしゃるんですか?」
「ええ、大口様とは親しくされていたから、せめてお通夜には出席したいとおっしゃって。分かってると思うけど車は既に下で待機しているし、木下さんにも話しておいたから。でもね...」
「は、はい?」
「これは本来ならば、あなたのし・ご・と」
チクリとイヤミを言われて私は赤面してしまった。
しかし時間がない。反省は後でする。私は茂田さんにお礼を言うと、急いで役員専用玄関へと向かった。
「これで臭いを消して」
消臭スプレーを手渡される。
「あ、ありがとうございます」
「副社長から連絡が入ったの。いくらあなたに連絡しても繋がらないって」
ひゃ...やばい展開かも...。
「お香典はこちらで用意しておいたわ」
手渡された香典袋には厚みがある。どうやら諭吉数枚では足りなかったらしい。
「副社長は北海道からこちらへ向かってらっしゃるの。あなたは車で羽田へお迎えに行ってちょうだい」
「帰ってらっしゃるんですか?」
「ええ、大口様とは親しくされていたから、せめてお通夜には出席したいとおっしゃって。分かってると思うけど車は既に下で待機しているし、木下さんにも話しておいたから。でもね...」
「は、はい?」
「これは本来ならば、あなたのし・ご・と」
チクリとイヤミを言われて私は赤面してしまった。
しかし時間がない。反省は後でする。私は茂田さんにお礼を言うと、急いで役員専用玄関へと向かった。


