下手なことを言って、解雇されないだろうか?
OLの悲しさと言うか、相手が副社長だとつい忖度を考えてしまう。少しでも自分に有利な回答をしたほうがいいかな?
それに来月はカードの支払いが10万近い。
ここでいきなり解雇とか言われたら、口座から引き落としが出来ない。そうしたらブラックリストに乗っちゃうから新規のカード発行がしづらくなっちゃうし...。
「早く答えろ」
副社長はあごに長い指をあてて、椅子のひじ掛けに体を預けてこちらを見据えてくる。
ぐっ。
ええいっ!どうにでもなれっ!!
「わ、私は、自分の目で相手を見極めたいです。たとえそれが、どんなに地位の高い人であっても」
「そうか。ではよく俺を見極めてみろ」
「はっ!?」
「時間はいくらでもある。だが、俺はお前の心をつかむ自信はある。お前は必ず俺に夢中になる」
ささやかな歓迎会のはずが、まさかの『お前、俺の嫁』宣言をされてしまい、おまけに彼から不敵な笑みを向けられて、私はただただ戸惑うばかりだった。
OLの悲しさと言うか、相手が副社長だとつい忖度を考えてしまう。少しでも自分に有利な回答をしたほうがいいかな?
それに来月はカードの支払いが10万近い。
ここでいきなり解雇とか言われたら、口座から引き落としが出来ない。そうしたらブラックリストに乗っちゃうから新規のカード発行がしづらくなっちゃうし...。
「早く答えろ」
副社長はあごに長い指をあてて、椅子のひじ掛けに体を預けてこちらを見据えてくる。
ぐっ。
ええいっ!どうにでもなれっ!!
「わ、私は、自分の目で相手を見極めたいです。たとえそれが、どんなに地位の高い人であっても」
「そうか。ではよく俺を見極めてみろ」
「はっ!?」
「時間はいくらでもある。だが、俺はお前の心をつかむ自信はある。お前は必ず俺に夢中になる」
ささやかな歓迎会のはずが、まさかの『お前、俺の嫁』宣言をされてしまい、おまけに彼から不敵な笑みを向けられて、私はただただ戸惑うばかりだった。