「じゃあ、皆さんの机の上に置いておけばいいですね」
私は箱を持って立ち上がると止められてしまった。
「駄目よ。デスクの上にお菓子があってはいけないの。給湯室の冷蔵庫に入れておけばみんな勝手に食べるから。それと会長は最中がお好きだから、私が後で届けておくわね」
「ありがとうございます」
やっぱりデスクでお菓子を食べてはいけないらしい。その理由は、突然役員さんが秘書室に来ることがあるらしく、その時に口に食べ物が入っていたら、見苦しく失礼だからだそうだ。
そこまで気を使わなければいけないなんて...。
しかし決まりである以上従わなくてはならない。
私は最中の箱に油性マジックで、『ご自由にお食べ下さい』と書き記すと、給湯室の冷蔵庫へ副社長の口には絶対に入らない残念なお土産をしまったのだった。
私は箱を持って立ち上がると止められてしまった。
「駄目よ。デスクの上にお菓子があってはいけないの。給湯室の冷蔵庫に入れておけばみんな勝手に食べるから。それと会長は最中がお好きだから、私が後で届けておくわね」
「ありがとうございます」
やっぱりデスクでお菓子を食べてはいけないらしい。その理由は、突然役員さんが秘書室に来ることがあるらしく、その時に口に食べ物が入っていたら、見苦しく失礼だからだそうだ。
そこまで気を使わなければいけないなんて...。
しかし決まりである以上従わなくてはならない。
私は最中の箱に油性マジックで、『ご自由にお食べ下さい』と書き記すと、給湯室の冷蔵庫へ副社長の口には絶対に入らない残念なお土産をしまったのだった。


