月が綺麗ですね

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「さあ、帰ろうか」

車で来ていた徹さんと私は朝6時には支度を終えて、いち路東京を目指す。


「疲れませんか?運転変わりますよ」

「平気だ」


そう言って彼はひとりで何時間もハンドルを握っていた。

薄暗かった外の景色も今は明るくなっている。


仙台に帰って来た時は傷心だったのに...。


隣でハンドルを握る彼の横顔を盗み見る。


幸せで、怖いくらい。

夢じゃないよね?

彼の隣でこれからずっといられるんだよね?



「ん?どうした?」

私の視線に気づいた徹さんが笑顔で問いかけて来る。


「幸せ過ぎて恐いんです」


彼は黙って私の髪をくしゃくしゃってした。