月が綺麗ですね

「明日は早いからもう寝るとするか」

「はい」


ふすまを開ければ、そこには並んだ二組の布団。


「どうにも、辛いな」

「徹さん...私なら構いません。あなたのものになります」

潤んだ瞳は余計に彼を辛くさせてしまったようで。


「そんな瞳で、真っすぐ見つめられると...困る」

「徹さん...」

「...風花」


彼は優しく私を抱きしめる。


「ここまで俺を待たせたんだ。あと一日くらい我慢するさ」


意味深な言葉。明日、何があるのかな?



「風花...」

「は...い」

「せめて、お前を抱きしめて眠りたい」




私の布団に入ってくると、彼は枕元の灯りを消した。

しばらく彼は私の髪を優しくなでていた。

暗闇が私たちを切なくさせる。

私は彼に抱きしめられながら、瞳を閉じた。