数十秒がどれだけ長く感じられたことか。
”チン”と到着を告げる小さな音と共にエレベーターの扉が開くとホッとした気分になる。
空気がこんなに美味しいなんて知らなかった...ってこれは少し大袈裟。
副社長は秘書室の並びにある副社長室へと入って行く。
「進藤さん、これお願い」
「えっ、あ、はい」
先ほど副社長が『先方からの気遣いだ』と言って飯塚さんに渡した紙袋を渡される。
「私は副社長にお茶を入れるから」
そう言い残して彼女は給湯室へと姿を消した。それを見送って、私は秘書室の扉を開ける。
「お帰りなさい」
三浦さんだ。
「あら、お菓子を頂いたのね」
「はい、どうしたらいいでしょうか?」
”チン”と到着を告げる小さな音と共にエレベーターの扉が開くとホッとした気分になる。
空気がこんなに美味しいなんて知らなかった...ってこれは少し大袈裟。
副社長は秘書室の並びにある副社長室へと入って行く。
「進藤さん、これお願い」
「えっ、あ、はい」
先ほど副社長が『先方からの気遣いだ』と言って飯塚さんに渡した紙袋を渡される。
「私は副社長にお茶を入れるから」
そう言い残して彼女は給湯室へと姿を消した。それを見送って、私は秘書室の扉を開ける。
「お帰りなさい」
三浦さんだ。
「あら、お菓子を頂いたのね」
「はい、どうしたらいいでしょうか?」


