すぐにエレベーターはやって来た。
音もなく静かに動き出すエレベーターのインジケーターは30が光っている。
「本日は本当に同行しなくてよろしかったんですか?」
密室状態では飯塚さんの声が重い空気をまとったように聞こえる。
「ああ、先方も秘書は同行していなかった」
「...そうですか」
会話はそこで途切れた。
閉鎖された狭い空間は再び静けさと、重い空気に包まれる。
早く着かないかな。
もし私がいなかったら二人の会話も盛り上がっていたのかな?
飯塚さんは副社長のお妃候補ナンバーワンなのだし。
もしかしたらお邪魔虫?
居心地の悪さを感じつつ、私はそんなことを考えながら正面にある表示灯を黙って見つめていた。
音もなく静かに動き出すエレベーターのインジケーターは30が光っている。
「本日は本当に同行しなくてよろしかったんですか?」
密室状態では飯塚さんの声が重い空気をまとったように聞こえる。
「ああ、先方も秘書は同行していなかった」
「...そうですか」
会話はそこで途切れた。
閉鎖された狭い空間は再び静けさと、重い空気に包まれる。
早く着かないかな。
もし私がいなかったら二人の会話も盛り上がっていたのかな?
飯塚さんは副社長のお妃候補ナンバーワンなのだし。
もしかしたらお邪魔虫?
居心地の悪さを感じつつ、私はそんなことを考えながら正面にある表示灯を黙って見つめていた。


