月が綺麗ですね

ブクブク...。

苦しさに耐えきれず私は水の中へ沈んでいく。


えっ?

ちょっと待ってっ!?

足がつかないっ!?


慌てて手を伸ばすけれど、そこにつかむものは何もなく、虚しく宙をつかむだけ。


「ウグッ」


急に視界が曇り、体は水底に引っ張られる。

苦しい...息が...出来ない...し、死ぬ...。



サブンッ!!!

激しい水しぶきと共にふわっと体が浮き、突然視界がクリアになった。


私の体は徹さんによって水中から引き上げられていた。


「ゲホゲホっ」

「水を飲んだのか?」


彼の腕はしっかりと私を抱きかかえていた。


「はぁ、はぁ」

し、死ぬかと思った。