「誰がイケメンだって?」
「あっ、副社長!!」
驚いた二人が頭を下げると、徹さんも片手を上げて挨拶を返す。
徹さんは以前にも増して社内を歩くようになっていた。
「進藤、木下さんを知らないか?」
「今日は車検でディーラーへ行っています」
「ああ、そうだった。急用で出かけなければならないんだが、仕方ない俺の車を出すか」
「それでしたら総務に使用許可を申請しませんと。万が一自家用車で事故があった場合、業務執行中の不法行為となりますし、使用者責任も問われます。副社長に限って事故などはないと思いますが、決まりですので」
「...それも面倒だな」
「もし、他の重役の方のお車が空いていたらそちらを手配しましょうか?」
「そうだな。空いている社用車がないか調べてくれ」
「はい。至急お調べします」
私たちの会話を横で聞いていた二人に「またね」声をかけると私は徹さんの後を追う。
「やっぱり、秘書ってかっこいいよね」
「うん」
そんな会話が背中から聞こえて来たのだった。
「あっ、副社長!!」
驚いた二人が頭を下げると、徹さんも片手を上げて挨拶を返す。
徹さんは以前にも増して社内を歩くようになっていた。
「進藤、木下さんを知らないか?」
「今日は車検でディーラーへ行っています」
「ああ、そうだった。急用で出かけなければならないんだが、仕方ない俺の車を出すか」
「それでしたら総務に使用許可を申請しませんと。万が一自家用車で事故があった場合、業務執行中の不法行為となりますし、使用者責任も問われます。副社長に限って事故などはないと思いますが、決まりですので」
「...それも面倒だな」
「もし、他の重役の方のお車が空いていたらそちらを手配しましょうか?」
「そうだな。空いている社用車がないか調べてくれ」
「はい。至急お調べします」
私たちの会話を横で聞いていた二人に「またね」声をかけると私は徹さんの後を追う。
「やっぱり、秘書ってかっこいいよね」
「うん」
そんな会話が背中から聞こえて来たのだった。


