ここが噂の重役会議室...。
一歩足を踏み入れただけでその豪華さに私はゴクリと息を飲む。
私が秘書をしなければ一生お目にかかることのない場所だ。
豪華な調度品がそこかしこに置かれている。壁にかかるマティスは本物だろうか?
あっ気に取られてキョロキョロする私に三浦さんが椅子を勧める。
革張りのソファーに腰掛けると、ギシリと皮独特の音がした。一般社員用の会議室は味気ないパイプ椅子。やはり会議室も役員が使用するとなると家具の格が違うらしい。
机を挟んで正面に三浦さんが座る。
「秘書室はあなたを含めて八人の女性と、室長の広瀬さんで構成されているの。広瀬さんは秘書たちの管理と会長のお世話がメインで、会長にはもう一人秘書が付いているわ。社長付が二人で副社長付も二人、後の三人は重役さんたちに付いているわ。私は社長付なの」
私と話しているときも三浦さんは足をきちんと揃えている。こんな時でも気を抜いてはいけないらしく...。私も慌てて三浦さんにならう。
一歩足を踏み入れただけでその豪華さに私はゴクリと息を飲む。
私が秘書をしなければ一生お目にかかることのない場所だ。
豪華な調度品がそこかしこに置かれている。壁にかかるマティスは本物だろうか?
あっ気に取られてキョロキョロする私に三浦さんが椅子を勧める。
革張りのソファーに腰掛けると、ギシリと皮独特の音がした。一般社員用の会議室は味気ないパイプ椅子。やはり会議室も役員が使用するとなると家具の格が違うらしい。
机を挟んで正面に三浦さんが座る。
「秘書室はあなたを含めて八人の女性と、室長の広瀬さんで構成されているの。広瀬さんは秘書たちの管理と会長のお世話がメインで、会長にはもう一人秘書が付いているわ。社長付が二人で副社長付も二人、後の三人は重役さんたちに付いているわ。私は社長付なの」
私と話しているときも三浦さんは足をきちんと揃えている。こんな時でも気を抜いてはいけないらしく...。私も慌てて三浦さんにならう。


