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何時間だったのだろうか?
あたりはすっかり真夜中であった。
部屋に一切光が入ってこない。
4人が疲れきってしまいぐっすり眠っている中、なのは眠れずにいた。
「...目を開けても、閉じても、同じ色しか見えないなぁ...」
たったそれだけの事が、訳分からない、でも大きな大きな恐怖を生み出した。

不意に、なのは涙がこみ上げてきた。
当たり前の幸せは、もうすっかり消え失せてしまった。
私たちの故郷も、今いる場所も、もうすっかり跡形もなく壊れてしまった。
大切な人も...もうきっと...いないんだろうな。
そして、私達も、もう生きられないのかな...。
これじゃあ、食べ物も、水もないもん...
「...うっ.......ううっ...」
なのは静かに涙を流した。

少しでも、明かりが欲しくてなのはドアをそっと開けた。
しかしそこにあったのは

崩れた校舎の破片

たくさんの人間の死体

鉄砲や銃などの危険そうなもの

その、とにかく嫌なものがあちこちにばら撒かれていて、さらに不吉な満月の光が、それらを照らしていた。
なのは心臓を打たれたように座り込んだ。
絶望してしまったのだ。