偽りの愛言葉

「もしもし…隼也?うん…今は寝ようとしてたとこかな…うん…」


思いっきり布団を被った。


聞こえる耳を塞ぎたくて、塞ぎたくて。


必死に眠りにつこうとしてた。


「お話?明日は空いてるけど…」


でも逃げてたら、もっとダメだ。


絶対に後悔する。


「おしまい。もう寝ないと身体もたないよ?」

「風神さん…」


俺は無意識に携帯を切っていた。


卑怯な手かもしれないけど。


それでも元彼のとこには行かせない。


もう渡さない。


だって、梓ちゃんのことが好きだから。


どうしようもないくらいに。