偽りの愛言葉

「そうだ。風呂とか適当に使っていいから。俺シャワーで十分だし。」

「あ、でも!着替え持ってない…」


そっか。


着替えとかねぇのか。


「じゃあ、俺の貸すよ。」

「悪いですって!」

「いいから。甘えなさい。」

「すいません…」


せめて、これくらいのことはしたい。


やらないと気が済まないから。


きっと泊めることも今日だけだ。


「…ん?」


ポッケに入ってる電話が、微かに光っている。


メール来てるの全然分かんなかった。


「うわ…面倒くさ…、」


昔、知り合った女からだ。


別に恋人同士じゃねぇんだからよ。


メールしてくんなっつーの。


こっちは遊びで、口説いてるだけなんだから。


いい加減、しつけぇわ…。


__プルルルルル。


「ハァ…」


今度は電話にかけてきた。


ウザイ。