偽りの愛言葉

そういや、久しぶりだな。


こうやって誰かと食卓を囲むって。


少しだけ…照れくさいな。


「うまそ。食べてい?」

「ど、どうぞ!」


オムライスが乗った、スプーンを口に運ぶ。


うわ…美味い…。


なんだ、これ…。


一口食べれば食べるほど、冷え切った心が温かくなる。


すげーな。


「あの…お口に合いませんでしたか?」

「え?あ、いや。」


なかなか俺が反応しないから、不安な表情を浮かべていた。


どう言えば、伝わるんだろ。


“美味い”?


いや、“すっげぇ美味いよ”?


こう、何だろう…。


もっと上手く伝わる言葉は、無いのだろうか。


口説く言葉は、ポンポンとすぐ思いつくんだけどな。