偽りの愛言葉

「梓!?今どこにいんだよ…全然繋がんねぇし!」

「ちょっと出掛けてたの…でも今はお家。」


初めてかも。


こんなに焦ってる隼也の声を聞くのって。


今までクールな彼ばかり見てきた。


「どうしたの、こんなに電話して。」


冷たいかな、私の聞き方。


でも今日くらい…いいでしょ?


もう隼也と二度と逢うことも、喋ることも無いのだから。


「は、心配してんのに。そんな聞き方ねぇんじゃないの?」

「うん。ごめんね。でも私昔と変わったの。」

「何だよ、それ…」

「今日も電話したのは、きちんとお別れをするため。」


ごめん…隼也。


私のこと嫌いになって欲しいの。


だから沢山怒っていいんだよ?


その方が私も、むしろ楽だから。


きっと今別れを切り出さなきゃ、同じこと繰り返すだけ。


早く楽にさせて?


貴方から解放されたいよ…。