花音は俺とのメールのやり取りを拓斗や奏汰にも、詳しく伝えてLIBERTEの近況を探っていたのだろう。

俺と拓斗、俺と奏汰では直に言えないことを含めた話を互いにしていたのかもしれない。

「わ解った。じ事務所サイドにリーリ、LIBERTEのき近況をくく詳しく聞いてみる」

俺たちは空港内のカフェを出て、タクシーで東京駅まで向かい「9月に」と言って分かれた。

花音は宿題の追い上げだと言っていた。

俺はLIBERTEのマネジャー速水さんにメールし、事務所へ向かった。

「和音、お帰り。出迎えに行けなくてすまなかった」

「い、いーいえ。お俺、と到着じー時刻ずずずらして……」

「和音? 治っていないんだな、その話し方」