あ、あ、あ愛してる「君に伝えたい思いをこめて」

「リLIBERTEのここーとはままだな、な何もここ答えられない」

俺はそう答える他なかった。

実際、拓斗と奏汰には、帰国後まだ1度も会えていない。

近況などの他愛ない話はメールできても、メールで踏み込んだ話などできるはずもなかった。

俺が震える声で吃音しながら答えるのを憐れむような視線が、ただ痛かった。

俺は花音の笑顔を思い浮かべ、恐くて逃げ出したい気持ちを抑えた。

「マジで吃音、治ってなかったんだ」

誰かが言ったひと言に俺の心は萎縮し、尚一層上手く話せなくなった。

以前の俺なら、パニックを起こしていたかもしれない。

持ち堪えることができたのは、俺も少しは強くなれたからだろうと思う。

ダサくてもいい、自分自身を偽りたくはないーー改めて決意していた。