あ、あ、あ愛してる「君に伝えたい思いをこめて」

とんだ歓迎を受けたものだと失笑する。

「LIBERTE」は俺の居場所だった。

俺が唯一、快感を味わえる居場所だった。

LIBERTEの解散など、考えられない。

LIBERTEの解散など……有り得ない! と叫びたかった。

「いいな。しっかり考えろよ」

項垂れた俺に、速水さんの容赦ない言葉が投げかけられる。

断ることは許されないぞと言っているみたいな眼差しが、肌に突き刺さってヒリヒリした。

悔しさとやるせなさで燻っている気持ちの収まりがつかない。

扉を足の裏で蹴り開け、足早にエレベーターホールに向かう。

こみ上げてくる感情は怒りに近かった。

何のために1年間、頑張ってきたのか?

何のために辛くて厳しいレッスンに耐えてきたのか?

何のためにSoleilとコラボし、名声を上げてきたのか?

今すぐにでも、拓斗と奏汰に会いたかった。