私は電話帳から、昨日交換したばっかりの“星月蛍”の名前を押す。


プルルルル プルルルル プルルル─ピッ


蛍『もしもし、來羅?』


3コール目で出た蛍先輩。


來羅「あ、うん。えと、聞きたいことあるんだけど…」

蛍『なに?』

來羅「あのさ、私って今日から住むの?」

蛍『おう。俺はそのつもりだったけど、なんか都合悪かったか?』

來羅「いや、大丈夫。じゃあ今日から住むことにするね」

蛍『ん、待ってる。』