極上の愛をキミへ

『じゃ、今日は?』


今日?!

相変わらず、いきなりだな。


『今日ね、地元組で呑むの!だから、結衣も来なよ』

「うん。行こうかな」

『じゃ、決まりね!きっと、みんな驚くよ』


電話越しに、千賀がニヤケているのが、安易に想像できる。

千賀から時間と場所を聞き、電話を切った。

そして約束の時間までダラダラ過ごし、指定された場所へと向かった。

お店の中に入ると、懐かしい顔が揃っている。


「結衣、こっち」


あたしを見つけた千賀が、自分のとなりに座るように促す。

それに、あたしは素直に従った。


「まさか、ホントに結衣が来るなんてね」

「それ、俺も思った。千賀の冗談かと思ってたし」


あたしの登場に、同級生たちが次々口を開く。