俺らが出会ったのは7歳の時で隼が


喧嘩で勝つための合気道や柔術、武道の


稽古を始めた時だった


3歳から始めていた俺に対して


もちろん隼は


やられっぱなしで


いつもアザができていた


でも隼の目は輝いていた


新しい何かを見つけて期待いっぱいの目


その期待が大きかったのか隼は


物凄いスピードで成長していった


2年経つ頃には


もう俺と同等のレベルだった


もう十分強いのに


隼は練習を怠らなかった


毎日、稽古の後に


1時間の自主練をしていた


俺はそんな隼の姿をみて疑問に思った


なぜ隼はこんなに練習するのだろう


俺は隼に聞いてみた


返ってきた答えに


俺は何とも言えなかった


『だって練習すればするほど

強くなれるんだぜ?

俺は強いってのが好きなんだ

好きな事するのに理由とかいるか?』


その時の隼の言葉は力強かった


自分の縄張りを守るために闘う


ハヤブサのように鋭い眼差しをしていた


俺はその眼差しにゾクッとした


今までこんな奴に出会った事なかった


こいつの本気をみたい


俺は衝動的にそう思った


それから俺らは兄弟のように


さらに仲良くなった


隼は俺の全てをわかってくれる


唯一の理解者であって


最高の親友でもある


あいつは俺にとっては血と同然で


あいつがいないと俺は死ぬ