ガチャ────

明日の準備どうするっかなー
とりあえず明日は休むことにするからお花は明日の朝でいいかな?あ、お墓掃除するためのものは今日のうちに買っておかなきゃ。

チーン────

千「お父さんお母さんただいま。明日は二人の大好きなお菓子買って来くるから待っててね」


やっぱり二人が死んじゃった理由は私にあるよね。なんで私も一緒に行けなかったのかな…



……ひとりはさみしいよ




────────

次の日、私は学校に熱で休むと連絡し花を買いに行った。

花屋「あら、千尋ちゃん。久しぶりね。今日はいつものお花を買いに来たのかしら?」
千「はい。あ、あと赤いリコリスもお願いします。」

赤いリコリスは二人が大好きだった花。
花言葉は「再会」や「思うのはあなた一人」などロマンチックな花言葉がある。
でも私の中でのリコリスの花言葉は「悲しい思い出」。
だって二人がいなくなったのは私の中での悲しい思い出だから…

花屋「少しおまけしておいたよ。いつもありがとね。」
千「ありがとうございます。また来ますね?」



花を買ったあと駅に向かい二人が眠ってる場所までいった。
お墓を掃除したあと花を取り替えて線香を立てる。
多分お花は毎月お父さんたちと同じ仕事だった人が供えてくれてるんだと思う。
だから今日もこのあと来るんじゃないかな。

千「お父さんお母さん。私も高校2年性になりました。いつでも心の中には二人がいます。…でも、やっぱりひとりは寂しいです…」


これから何年かかっても二人への罪悪感は消えないと思う。でもその罪悪感があるからこそ私は今も生活出来てるんだと思う。


ああ、もうそろそろ学校が終わる時間だ。出歩いてるところをバレたらまずいよね。


お父さんお母さんともう帰るね。またね。