「俺。お前のこと好きだ。」

倖羽はそう呟いた。

「.......」


「俺と付き合ってください。」


その言葉をずっと待ち望んでいたはずなのに、
今は心に響かない。

それは、倖羽の言葉の壁があるから。


大好きな人からの

『関わらないで』は世界で一番傷つく。



冷たく冷たくされたという分厚ーーい壁があるから.......

心には響かない。


「ずっと冷たくしたり、関わらないでとか言ってホントごめん。。」


「.......」


「俺、ほんとに最低なことした。ほんとに申し訳ない。でも聞いてくれ!」


「.......」


「俺の意思ではやってない。」


「どうゆうこと?」


「穂乃果が.......穂乃果に、希咲と関わったら、希咲をひどく傷つけるから。って脅された。」


「.......