次の日、詩乃が

「みんな好きな人いるー?」
そう聞いた。

利太と倖羽はいる、私はいないと答えた。

「えー!希咲いないのー?」
利太が言った。

「うん!そーゆーのよく分からなくて...」

「希咲はこれからいい人見つけるんだもんねーー!」


詩乃が少し助けてくれた。さすが親友!


「希咲って好きなタイプもいないのー?アハハ」
と倖羽が笑いながら聞いてきた。

少しムカッときた私は

「好きな人ぐらいできるしっ!!」

あっ...言っちゃった。ホントはぜんぜんできる気がしないのに...
それから少し気まずい空気が流れた。