今日は、テスト期間中。
光希くんが私の勉強を、教えてくれている。
和馬くんとはるちゃんは塾があるからって、帰ってしまった。
「美月。そこ、間違ってる。」
「えっ?!どこ?!」
光希くんが私のノートを指差す。
「ここ。4×忘れてる。ミス多過ぎ。」
「あー、ほんとだ。」
光希くんが呆れてる。
「ごめんね。光希くん、自分の勉強もあるのに……」
「いや。人に教えるのっていい復習になるから大丈夫。理解できてないと教えれないし。ミスの指摘ばっかりじゃぁ意味ないけど?」
う………
「ごめん。」
「ほら、がんばれ。追試になったら、夏祭り行けなくなるかもよ。」
「それは、いやだ。」
そう。
テスト最終日の1週間後、4人で夏祭りに行く予定になっている。はるちゃんと相談して浴衣を着ることにした。
言い出したのははるちゃん。
「かわいくして、光希くん誘惑しちゃえっ。」
はるちゃんの言葉に顔が赤くなった気がする。
私の気持ち、はるちゃんにも言ってなかったのに……