不器用男子の甘い溺愛




「…うん。

改めて日比谷って馬鹿だなぁって思った。」



「…??」



「まあ、これを機にもっと周りを見てみたら?

竜崎よりもいい男、案外近くにいるかもよ?」



ニヤつきながら言う美咲。



なんのことだか…



竜崎くんよりいい男…?



そんなの…いるわけないじゃんっ!



私は竜崎くんが1番なんだから!



心の中で、そんな恥ずかしいことを思っていると…



「なになにー?

俺の話ー?」



ニヤニヤしながら、日比谷くんがやって来た。



「…日比谷。

まあ、そうね。

あんたの話といえばあんたの話。」



「えっ、マジで!?

ちょ、桜木、余計なこと言ってねぇだろうな!」



「さぁねー。」



「なんだよそれっ!」



ちなみに桜木とは、美咲のこと。



桜木 美咲。


美咲にぴったりな綺麗な名前だよね。