するとひまりは一瞬固まって、それから目を見開いた。
「ちゅっ!?
ちゅっていった今!?」
「…言ったな。」
こういう時くらいもう少しお淑やかにしろよ…そう思いながらも、顔を赤くしながら叫ぶひまりが愛しく思える。
「りゅ、竜崎くん、何を…」
「何って…キス?」
それ以外無くね。
「な、な、な…」
驚き口をぱくぱくさせるひまりに、俺は彼氏なんだからそんなに驚かなくてもいいだろ、と思ってしまう。
いくらひまりと日比谷が仲良くても。
「お前の彼氏は俺だろ…」
ひまりの彼氏は、日比谷じゃない。
俺だ。
胸の中に、愛しさと嫉妬が渦巻く。
…今の俺は、何をやらかすか分からない。
そう思い、このままひまりを襲ってしまいたいという願望を抑え、音楽室を去った。

