不器用男子の甘い溺愛




「何やってんの、とは…」



何のことだ、という顔をするひまり。



少し悩んでいたと思ったら、ハッとした顔をした。


分かったか。



そうだ。俺から逃げ出した上に日比谷のことを考えてたっていうことだよ。



「えっと…

音楽室は防音だから、他の人には聞かれてないはずだから大丈夫だよ?」



違う!



まあそれも何やってんだとは思ったけど!



俺が一番気にしてるのはそこじゃない!



「…違うし。」



「え゛」



心の中で大袈裟に突っ込むも、ひまりには冷静に返すように努める。



俺の言葉に、じゃあ何だってんだ…と言う風に頭をひねるひまり。



今度はさっきのように閃くということも無さそうだ。



そんなに思いつかねぇか…?



そんなに俺のことはどうでもいいのかよ…?



そう思うと、ひまりに優しくするとさっき心に決めたばかりなのにイライラとしてきて。



ちゅっ。



…気づいたら、ひまりを引き寄せ、キスをしていた。