不器用男子の甘い溺愛



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ひまりを探し始めたはいいけれど、中々見つからなかった。



「どこに逃げたんだあいつ…」



一通り探し終わり、残りは音楽室だけとなった。



音楽室に到着し、扉に手をかけると。



「日比谷くんのばかぁぁぁ!」



ひまりの、でっかい独り言が聞こえた。



しかも日比谷に対しての。



…なんだよ。



俺から逃げた今くらい、あいつじゃなくて俺を見ろよ。



今の独り言は、ひまりにとってはさっきの俺との出来事よりも、その前の日比谷との喧嘩の方が大切だったんだと言っているようなものだ。



そう思ったら、真っ黒な感情に襲われて。